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ミステリの祭典

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江戸川乱歩名作選

作家 江戸川乱歩
出版日2016年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2022/11/29 23:02登録)
見るも無残に顔が潰れた死体、変転してゆく事件像(『石榴』)。絶世の美女に心奪われた兄の想像を絶する“運命”(『押絵と旅する男』)。謎に満ちた探偵作家・大江春泥に脅迫される実業家夫人、彼女を恋する私は春泥の影を追跡する―後世に語り継がれるミステリ『陰獣』。他に『目羅博士』『人でなしの恋』『白昼夢』『踊る一寸法師』を収録。大乱歩の魔力を存分に味わえる厳選全7編。
『BOOK』データベースより。

『石榴』 7点。本格の中編、所謂顔のない死体の変形バージョン。
『押絵と旅する男』 7点。幻想的な小説でオチあり。ある作家の某作品に影響を与えたとの噂。
『目羅博士』 6点。ちょっと無理がある。もう少し説得力があれば。
『ひとでなしの恋』 5点。何となく既視感あり。他の作品で似たようなのがあった気がする。しかし、勿論こちらが元祖だろう。
『白昼夢』 5点。ショートショート、ミステリにはちょいちょい出てくるこのワード。この時代から使われてたのね。
『踊る一寸法師』 3点。他の作品集で既読だったので記憶で採点。どこが面白いのか分からない。乱歩はこれを描いてからしばらく空白の時期があったらしい。
『陰獣』 7点。やや冗長も面白い。どんでん返し的趣向、余りにも有名な作品。

全体的にレトロ感が漂っており、どこか懐かしさを覚えました。本作品集に関しては本格ミステリの方が面白かったですね。それにしても、今読んでも色褪せていないのは流石だと思います。

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