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ミステリの祭典

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愛はさだめ、さだめは死

作家 ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
出版日1987年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 レッドキング
(2022/11/28 22:42登録)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、71歳で不治の病の夫を射殺し自身も銃自殺を遂げた女流SF作家。その死まで誰もが男性であると思い込んでいた短編SFの名手。「最後の午後に」「男たちの知らない女」「愛はさだめ、さだめは死」の三短編で、政治的、社会的進化ではどうすることもできない、生物としての雄-雌-生殖構造が、意識・自由・実存とぶつかる時に生じざるを得ない暗い「宿命」を描いている。
※素晴しきダン・シモンズ「ハイペリオン」(第一部だけなのが残念だが)を採点できたのに調子に乗って、これもと。「星を継ぐもの」みたいな宇宙レベルの謎解明ミステリがそのままSF展開になる話ではないにしろ、SF叙述が真理の暗い核心を仄めかすミステリになっていると強引に評価して・・・

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