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ミステリの祭典

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聖ウラジーミルの十字架

作家 イーヴリン・アンソニー
出版日1996年03月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 ◇・・
(2022/11/15 19:43登録)
何十年もの間、歴史から忘れ去られていた十字架に国家の運命を左右する力を与えてしまった設定からして、すでに無理があるような気がするが、それ以上に気になるのが、安手のテレビドラマのような人物設定。
ストーリー構成も全体的に荒く、中盤ルーシーとウォルコフのラブロマンスがだらだら続いたかと思うと、終盤になっていきなり話は急展開、スイスを脱出したルーシーをウォルコフの命を狙って、殺人マシンのような人物が突如登場してくる。ラストでは、さらに意外な事実が明らかになるのだが、これまた強引な仕掛けのため、驚くというより笑いがこみあげてくる。

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