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ミステリの祭典

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ノーゲーム・ノーライフ1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです 
ノーゲーム・ノーライフシリーズ

作家 榎谷祐
出版日2012年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2022/11/12 23:09登録)
ニートでヒキコモリ、だがネット上では都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。世界を「クソゲー」と呼ぶそんな二人は、ある日“神”を名乗る少年に異世界へと召喚される。そこは神により戦争が禁じられ、“全てがゲームで決まる”世界だった―そう、国境線さえも。他種族に追い詰められ、最後の都市を残すのみの『人類種』。空と白、二人のダメ人間兄妹は、異世界では『人類の救世主』となりえるのか?―“さぁ、ゲームをはじめよう”。
『BOOK』データべスより。

ラノベファンに熱狂的な人気を誇っているらしいシリーズ一作目。確かにサクサク読めてそこそこ面白いし、読ませどころを心得ている感じがします。文体にはそれ程クセはないものの、傍点が多すぎます。ほぼ1ページに一か所以上は点が付いていて、そんなに強調したいのかと思ってしまいます。
異世界の神に勝ってしまった為、腹いせに十六の種族が存在しゲームの勝敗で全てが決められる世界に放り込まれてしまった兄妹。二人はそんな中で人類種の国の国王の座を賭けて一風変わったルールのチェスで勝負するが・・・。

作者によるとファンタジーもので、バトルをしない物語を書きたかったそうです。まああまり類のないラノベでちょっと異色かも知れませんね。
前述のチェス勝負が最大の見せ場ですが、意外と細かい所まで神経が行き届いており、設定も骨格もかなり確りとしていると思います。ラノベとしては評価して良い出来でしょう。因みにこの人、元々漫画家である事情から自分の原作を小説として売り出そうとしたのが本シリーズらしく、イラストも兼ねています。次巻を読むかは微妙なところ。

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