home

ミステリの祭典

login
暴発
名無しの探偵

作家 ビル・プロンジーニ
出版日1987年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2022/11/06 11:09登録)
今回読んでみようかと意識する前には、字をちらっと見ただけで何となく「爆発」だと思い込んでいました。タイトルの出来事は、本作最後の事件として起こります。
名無しの探偵(オプ)シリーズの中でも作者のお気に入りらしい『殺意』に続く第4作ですが、シリーズとしてはその前作との間が4年も空いています。オプは医者から肺に腫瘍らしきものが認められると診断され、禁煙を始めています。癌なのか、良性のものなのか、不安な日々を送るオプが、友人に頼まれてキャンプ場でのもめごと解決にでかけていくと、予想外の殺人事件が起こり、という展開です。検査の結果を医者に電話で聞こうとして電話ボックスに入りながら、結局電話をかけることもできずに出てきてしまうという優柔不断さ。それでも事件の方は、危ない目にあいながらも、きっちり解決してくれます。最後の一ひねりは、どうなんだろうという感じでした。

1レコード表示中です 書評