home

ミステリの祭典

login
ある疑惑

作家 佐賀潜
出版日1960年01月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 斎藤警部
(2022/10/26 00:56登録)
最終章「意外な犯人」ってのが・・色んな意味で笑わせてくれるのですが・・斬れ味勝負の短篇みたいな表題『ある疑惑』もなあ、思わせぶりなんだか何なんだか。
都内の小学校を舞台に、教組のストライキ賛成派反対派、PTAの無関心、文部省との闘争、そこへ、時に美しい、時に醜い男女関係が絡み、やがて傷害と殺人の連続事件発生!!
本格ミステリ興味は厚くないです。サスペンスはそこそこ熱い(かな?)。しかし結末前に大っぴらなヒントを晒すのは、いかがなものか。おかげで最終コースのスリルは大きく損なわれたな。でもまあ、主役準主役級の人間はよく描けていましたかね、特に男子がね。碁を打つシーン、何気に良し。 さて私は、本書のジャンルを「社会派」とさせていただきましたが。。

1レコード表示中です 書評