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ミステリの祭典

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夜が待っている

作家 西村京太郎
出版日1998年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 まさむね
(2023/03/21 21:50登録)
 昭和39年から翌年にかけて発表された6作品を収録した短編集。「天使の傷痕」で江戸川乱歩賞を受賞したのが昭和40年ですので、作者初期の筆致に興味のある方はどうぞ。ちなみに、ミステリ度は低いです。また、この頃からすでに読点が多すぎて読みにくいです。何とかならないものか、とは思いました。
①女をさがせ:元プロボクサーが真相を探るハードボイルド・タッチ。平板か。
②夜が待っている:これもハードボイルド・タッチ。殺された恋人の復讐譚だが、平板。
③赤いハトが死んだ:昭和14年の上海が舞台。暗殺任務を負った女性の運命は。
④愛の詩集:十和田湖が舞台で旅情もある作品。しみじみ。
⑤死の予告:予知夢の能力のある青年の苦悩。
⑥夜の秘密:「天使の傷痕」に通じる社会派作品。

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