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ミステリの祭典

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コカチン 草原の姫、海原をゆく

作家 佐和みずえ
出版日2022年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 まだ中学生(仮)
(2022/10/15 22:11登録)
モンゴルの史実から着想を得て生まれたファンタジー小説。元の皇帝フビライ・ハンの愛娘コカチン姫はおてんばな性格。タカ狩りを楽しみ、草原を駆け回る彼女はある日、遠方にあるイル・ハンの国の王の花嫁にと望まれる。
姫たち一行は海路でイル・ハン国に向かうが、海賊や鬼女、悪魔が道中で待ち受ける。持ち前の勇敢さで困難を切り抜ける姫の姿が痛快だ。
ただ、正義感から先々で事件に首を突っ込み、危険にさらされることも。姫の窮地を救うのは、旅の随行者でイル・ハン国からの使者パルス。当初は反感を抱く姫だったが、交流を重ねるうち彼の存在が大きくなっていく。ヒロインの心の成長も読みどころ。

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