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ミステリの祭典

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処刑前夜
犯罪事件記者モリー・ケイツ

作家 メアリー・W・ウォーカー
出版日1994年07月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 ◇・・
(2024/06/05 20:33登録)
ある豪邸で起こった殺人事件で、すでに逮捕されて死刑が求刑されている男が本当に真犯人なのか疑わしい証拠が出てきて、ヒロインの犯罪記者が真相を追う。
古典ハードボイルドに近いムードがあり、霧のかかった中を結末に向けて突き進む雰囲気が出ている。死刑執行までという限られた事件の中で進行するパターンで、どんでん返しもまずまずといったところ。

No.1 5点 ROM大臣
(2022/10/05 16:27登録)
事件解決から10年の歳月を経て、処刑を目前に再び動き出した事件の顛末を描いている。
少々強引すぎる点も見受けられるが、ヒロインの感じる焦燥感、別れた夫の再会や処刑制度への反感、ブロンクが獄中で書いた詩を挿入するなどして、骨太で読み応えのある作品に仕上がっている。
また、モーリーの亡くなった父親にまつわる事件について触れている個所がある。主人公が犯罪ライターという職業を選ぶきっかけとなり、警官である夫との出会いのきっかけともなったこの事件は、モリーという人間を形成する重要な要素であるだけに、もう少し詳しく描き、作品の重層化を図ってほしかった。

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