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ミステリの祭典

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邪悪催眠師
羅飛シリーズ

作家 周浩暉
出版日2022年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 フェノーメノ
(2022/09/29 00:14登録)
死亡通知書の前日譚で、羅飛が主人公。全三部作の刊行は既に決まっていて、続きは来夏に出るらしい。
……いや、死亡通知書の続きは? 版元が違うからあれこれ言うのも違うと思うけど、版権移してでもとりあえず死亡通知書の続きを出してほしいんだが。

警察対催眠術師の戦いは、前作同様ストーリーテリングの巧みさで面白く読める。ただ死亡通知書ほどの本格要素は感じない。最後に意外な真相は語られるが、後付け過多なので、前作のように本ミスで上位に入ったりはしないだろう。海外本ミスはこれ本格か?って作品がランクインしたりするから10位以内は普通にありそうだが。

催眠術が凄すぎる気もするが、映画オールドボーイに比べれば可愛いものだと思う。あれのおかげで催眠術に関してはだいぶ耐性ができた。

白亜星の言動にはイマイチよくわからない点がある。その辺をもうちょっと突っ込んで説明して欲しかった。

全三部作のシリーズ物だが、本書だけで一応のストーリーは完結している。そういう意味では死亡通知書よりも手に取りやすいと思う(ちなみに刊行順は死亡通知書が先)。続刊の刊行も決定してるし。

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