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ミステリの祭典

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鹿の死んだ夜

作家 トマス・H・クック
出版日1994年06月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 メルカトル
(2026/09/18 21:57登録)
セントラル・パークの動物園で二頭の鹿が殺されていた。ほどなくヴィレッジで発見された二人の女の惨殺死体、その手口がそっくり
Amazon内容紹介より。

まずプロットが上手いですね。子供動物園で殺された二頭の鹿事件を追う刑事リアダン。彼が子供の頃のエピソードがとても印象に残ります。グロイ表現もあったりしますが、重すぎず軽すぎず丁度良い塩梅で描かれており、無駄のない筆致と言い、言葉遣いの上手さと言い、クックは既にデビュー作から完成されています。ラストも忘れがたいものがあります。

ただ動機の面でどうしても納得の行かない点がありました。何故鹿を殺したのか、そして女性二人を狙った理由。普通に考えれば標的はそっちじゃないだろうと思ってしまうんですよね。そう考えると犯人の行動は支離滅裂というか、思考回路どうなっているんだろうと。なかなかの好篇だけに其処だけが残念な気がしました。

No.1 6点 レッドキング
(2022/09/24 19:28登録)
クック処女作。定年を前に妻を亡くし、弁護士の息子一家とのワザとらしい親交ごっこと、心底の静謐な絶望に辛うじて耐えて生きるアラシクス(<60)のニューヨーク刑事。任された事件の被害者は、体中57ヶ所を斬られ惨殺された二頭の鹿と、同じく57ヶ所を斬られ惨殺されたレズビアンのカップル。サイコホラーの如きWhoダニット物語が・・不思議な事に・・リアリティを持った真相解明と、変に説得力ある苦い結末で終わる。ウディ・アレンにビル・クリントン、ドナルド・トランプを加味した如きキャラが、如何にも分かり安いラスボス風味で登場。

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