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ミステリの祭典

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万物理論

作家 グレッグ・イーガン
出版日2004年10月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2022/09/21 12:35登録)
 未来社会の設定を除けば九割までは現実と地続きの話。複数の組織間の軋轢に巻き込まれてあたふたするスパイ・スリラー的なものと読める。
 全ての万物理論は間違いで、無意味な与太話を巡ってパニックが起こり大勢死んじゃった、あーあ、と言うオチかと本気で予想していた。腹からマシンを引き抜く描写が痛い痛い。
 第一部の “ゴムタイヤを食べる” 話とか非常に面白いんだけど、それらがほぼ何の伏線にもならず使い捨てと言うのがまた凄い。

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