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ミステリの祭典

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夜 訪ねてきた女
フランク・クレモンズ

作家 トマス・H・クック
出版日1993年07月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 レッドキング
(2022/09/19 21:14登録)
フランクシリーズ第三弾。第一弾で南部警官だったフランク、二でニューヨークへ引越し転職し、この三ではすっかり薄汚れ私立探偵が板につき、昼は、富豪よりの依頼仕事で挙動不審の妻の尾行、夜は自身の情念から、ジプシー女殺人事件の真相捜し。二つの事件は重なることなく、それぞれに真相解明へ・・が、出来過ぎた決着にも、「タクシードライバー」狂気エンドともならず、そこはトマス・H・クック、苦い結末かな・・と思わせといて・・ウァっと驚く技巧的な連結決着。思わずウーンと唸って拍手パチパチ・・

同じ警官あがりのニューヨーク探偵、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・・住まう部屋の窓外に居を構えるのは、カッコいいハヤブサ一家。一方のフランク、事務所兼用の半地下部屋の外の階段下に寝てるのは、悪臭漂うホームレス老婆。フランクと一言の交流もなかった老婆の突然の死が、一番痛かったりする・・・

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