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ミステリの祭典

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内なる敵
アルバート・サムスン

作家 マイクル・Z・リューイン
出版日1980年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2022/09/09 23:41登録)
アルバート・サムスンのシリーズ第3作は、事件としては非常に地味なものです。日常の謎とまで言うには、日常的に起こっては困る出来事ではあるのですが、死体が発見されてとか大金や宝石が消えてなどというタイプではありません。それでも最後には一人死ぬことになるのですが、その原因は明確にしていません。
今回の依頼は、ある人物に言付をしてもらいたいというものです。それがどんな意味を持っているのか等の説明はなんだか怪しいという状況。。で、サムスンがその相手に会ってみると、シカゴから来た同業者だとわかり、さらに彼から裏事情もある程度聞かされます。この男がなかなかいい奴で、しかもサムスンよりハードボイルドっぽく、もう少し彼にも活躍してもらいたかった気もします。一方本作のサムスンは悪戯をしたりいらついてバタバタしたり、なんだか子供っぽい感じがしました。

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