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ミステリの祭典

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崖の家

作家 トム・サヴェージ
出版日1996年04月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 ʖˋ ၊၂ ਡ
(2022/09/06 16:18登録)
物語は、ニューヨーク州ロングアイランドで、郵便配達夫が主婦の惨殺死体と血に染まったナイフを握りしめた少女を発見するところから始まる。
出だしは悪くない。ダイアナとアダムの謎めいた行動も、ヒッチコックのサスペンス映画のようで、胸を高鳴らせてくれる。だがそれも初めのうちだけで、話が盛り上がるべきはずの中盤あたりからは、どうにも退屈を禁じ得なくなってしまう。
ダイアナとアダムの描き方はいかにも類型的だし、ケイトはあまりにも脳天気のため、いつまでたってもサスペンスが盛り上がってこない。期待されたラストにしても、驚愕の真相というにはほど遠く、たいていの読者は途中で予測がついてしまうだろう。

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