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ミステリの祭典

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狂乱家族日記 拾さつめ
狂乱家族日記シリーズ

作家 日日日
出版日2008年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2022/08/23 22:52登録)
『なごやか家族作戦』スタートから一年。人類獣化現象やら宇宙人の来襲やら数々の事件で露わになった家族たちの過去の傷跡や疑念も、凶華率いる乱崎家の絆を揺るがすことはないように見えた―。しかし、不解宮の傀儡后ミリオンが呼びかけた『世界会議』に、観光旅行気分で出かけた彼らが遭遇したのは、その絆をも揺るがす驚天動地の出来事だった!そして、千年前のもうひとつの家族の物語にも永遠に塞がらない傷跡が―。「閻禍伝説編」驚愕の展開。
『BOOK』データベースより。

世界会議に参加する道中で狂乱家族に起こる、家族バラバラ事件と、本作の元凶でもある閻禍の物語が交互に語られる構成となっています。家族の方はいつも通りワイワイガヤガヤと賑やかで、それなりに楽しめます。一方閻禍伝説は面白みに欠けます。死神と呼ばれる割には案外良い人で、インパクトが足りない感じがします。

登場人物がどんどん増えても、あれ?この人誰だっけとはならないのが本シリーズの特徴とも言えそうです。ちょっとしたブランクがあっても直ぐに思い出せるのは、やはり作者の力量なのでしょう。でもこれだけ続くと流石にマンネリ化してきますね。そこを何とか発想力で乗り越えようと尽力しているのは伝わってきますが、もう何が起こっても驚かない耐性のようなものが出来てしまっている気がします。

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