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ミステリの祭典

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会社の裏に同僚埋めてくるけど何か質問ある?

作家 夕鷺かのう
出版日2021年04月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 HORNET
(2022/08/14 20:10登録)
 区役所に勤める公務員の志帆は、50過ぎの同僚に苦しめられていた。仕事はサボる、病気がちという名目で週の半分は休む、いい加減な仕事により区民の苦情が来たときにはいつも雲隠れ―。その尻ぬぐいのため日付が変わるまでの残業を毎日強いられる志帆。我慢の限界に来ていた志帆の耳に届いたのは、「縁切り神社」の噂だった―…全4編を収録した、シリーズ第3弾。

 相変わらず、読んでいるとこちらまで殺意が湧いてきそうな、まぁクソみたいな同僚のオンパレード。表題作と2編目「あたしの幸せな生活」が中編程度で、残り2編はショートな短編。個人的には2編目がよかった。
 人の意地汚さや過剰な被害意識、承認欲求などといった暗部を露悪的に描きつつ、それなりの謎をはらんで面白く展開していく。
 3作中、一番良かったかも。

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