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ミステリの祭典

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シルヴァー・リングを残した女
私立探偵カーロッタ・カーライル

作家 リンダ・バーンズ
出版日1993年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2022/08/06 08:25登録)
赤毛のカーロッタ・シリーズ第3作は、中南米からの不法移民がテーマになっています。シンプルな原題 “Coyote”とは、不法移民を安い労働力を求める企業に斡旋する人間のことです。
それに、〈ビッグ・シスターズ協会〉で紹介されてカーロッタの「妹」になった10歳のパオリーナが、今回は重要な役割を担うことになります。パオリーナ自身南米系なわけで、彼女の抱える母親にさえ言えないと思い込んでいるある秘密が、事件の最終段階に関わってきます。
カーロッタを最初に訪ねてきた「マヌエーラ・エステファン」が、グリーン・カードを取り返してもらいたいと依頼しておきながら、依頼料?の500ドルを残したまま姿を消した理由は、結局はっきりしません。また、正体がばれたコヨーテが、証人さえいなければ裁判を切り抜けられる、いや、裁判にさえならないなんて考えるのはまともじゃないと思えましたが。

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