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ミステリの祭典

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悪い種子が芽ばえる時

作家 B・M・ギル
出版日1987年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2026/02/25 20:49登録)
謎解き的な要素はない、平気で人を殺す女の子を描いた作品です。犯罪小説というと、作品全体を通して犯罪者の視点から描かれたものが多いと思われますが、本作は違います。幼いころから殺人を繰り返すザニー(スザンナ)だけでなく、両親や修道院長の視点等から描かれた部分も多く、各登場人物の考えが直接語られます。そんな文章構成が、ほぼ第二次世界大戦中という時代設定もあってか、古風な印象を与えます。最初のうち、その古めかしさには読みにくさを感じたのですが、後半になってからはさほど気にならなくなりました。ブラック・ユーモア的な感じがする作品です。
なお、カバーの作品紹介には「パン屋のおじさんを焼殺した。おじさんがよそ者の子に親切にしたから」と書かれていますが、実際にはザニーに押されて車の前に飛び出しかけたそのよそ者の子を避けようとして、運転していたおじさんが事故死したのです。

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