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ミステリの祭典

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穢れなき殺人者

作家 ブリス・ペルマン
出版日1984年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2026/02/08 11:08登録)
ぺルマンは邦訳は少ないですが、かなりの多作家で、パズラータイプもあるものの、サスペンス系が得意なようです。本作にも謎解き的要素はありません。1982年フランスのミステリ批評家大賞受賞作だそうですが、「奇妙な味」タイプのサスペンスと言っていいと思います。
邦題の「穢れなき」の言葉は、主役が子どもたちだからということなのでしょうが、内容に合っているとは思えません。一方原題 "Attention les fauves" は「野獣たちよ、気をつけろ」とも「気をつけろ、野獣たちだ」とも訳せそうで、どちらでもかまわないような内容です。「野獣たち」とは主役の11歳の双子(男女)のこととしか考えられませんが、彼等の視点と、彼等の母親を強姦の勢いで殺してしまった男の視点を切り替えていく構成です。母親を殺された双子が母の死を隠そうとする動機が突飛で、それが最後にどう収束するのかという点も、おもしろくできています。

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