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ミステリの祭典

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同姓同名小説

作家 松尾スズキ
出版日2002年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2022/07/09 23:03登録)
ネットで話題になっていた涼子が、私の目の前に現れた。ケイから突然、新曲の依頼の電話がかかってきた。アパートに入り浸っていたみのが、おもむろに告白を始めた。兄貴がある日、なお美へと変わってしまった。芸能人と姓も名前もたまたま一緒の男女が繰り広げる、放送禁止×爆笑必至の人生喜劇。なお、この小説は完全なるフィクションであり、実在の方々と、何の関係もありません!!
Amazon内容紹介より。

十三の作品から構成される短編集。作品ごとの出来不出来の差が有りすぎて、なかなか評価が難しい。基本的に訳の分からない話が多いです。みのもんた、ピンクレディ、川島なお美、田代まさし、広末涼子、荻野目慶子らが登場しますが、名前だけの友情出演?も含まれます。

面白かったのは友達の危機を救うために笑い仮面と呼ばれる彼女が取った行動とは?『間違えたいの!』(中村江里子)。竹内力と哀川翔の対決が楽しい『力の魂』(竹内力)。一介の中間管理職の私とモーニング娘。の意外な関係を描く、初期のメンバーから後藤真希、高橋愛、小川麻琴ら多数のメンバー登場の『モ二と私』(モーニング娘。)。上祐史浩と麻原との牧歌的な関係を描き、各幹部やオウムの重要人物のキャッチフレーズが笑える、例えば「走る爆弾娘」こと菊地直子など『上祐の夏』(上祐史浩)辺りですかね。
ちなみに広末涼子の『広末の秘密』ではその奇行をパロッていますが、私は本サイトの参加者の誰も知らないであろう彼女の秘密を知っています。まあそんな事どうでも良いか。

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