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ミステリの祭典

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野良犬の値段

作家 百田尚樹
出版日2020年12月
平均点8.00点
書評数2人

No.2 8点 蟷螂の斧
(2026/03/27 16:23登録)
ホームレス6人が誘拐された。犯人はマスコミの各社(新聞2社、TV2局)に身代金を要求した。身代金など支払う義務もないマスコミの対応は?…。SNSを含む劇場型犯罪で、マスコミの裏事情も明かされ楽しめました。構成も上手いし、最後の一行も決まっている。

No.1 8点 makomako
(2022/06/19 07:55登録)
 この作品は非常に興味深い内容を含んだ、エンターテイメントと思います。
 作者はマスコミやSNSなどでずい分話題になったことがありますが、その経験をもとにSNSによる犯罪や影響、そして大新聞社やテレビ局の偽善、欺瞞などをじつに分かりやすく描いているものと言えます。
 誘拐、身代金要求など卑劣な手段を取ること自体全くよろしくないのですが、社会のある意味でごみ扱いされているホームレスが自分たちを不当に陥れた社会へ挑戦する姿を見ていると痛快になってくるのように描かれています。それに対してマスコミやSNSの建前主義の対応。そしてホームレスたちは神のような予測能力で見事に手玉に取ります。こんなすばらしい能力があったらホームレスにならないような気もしますが、まあ小説なのですから。
 人を感情だけで不当に陥れることができるような構造となっている現代社会への作家たる作者の反論とも感じられます。作者のすごいところはこの小説が実に面白く読みやすくかけているところなのでしょう。読後感もとても良い。
 

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