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ミステリの祭典

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さようなら、ロビンソン・クルーソー
八世界シリーズ

作家 ジョン・ヴァーリイ
出版日2016年02月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 ことは
(2022/06/19 01:01登録)
短編集『逆光の夏』がよかったので読んでみた。〈八世界〉全短編2。
「びっくりハウス高価」
これは描写を楽しむ話だろう。ストーリーは好みではなかった。
「さようなら、ロビンソン・クルーソー」
書評済みなので略。本短編集のベストの1つ。
「ブラックホールとロリポップ」
メインの設定が途方もない。そこから展開されるサスペンスフルな1編。本短編集のベストの1つ。
「イーノイノックスはいずこに」
1巻の「歌えや踊れ」で説明された”共生者”の冒険譚。本作は「歌えや踊れ」の後のほうが”共生者”のイメージがわいていいかも。
「選択の自由」
”変身”がまだ日常になっていない時代の人々の戸惑いを描いた話。現在のほうが、より現実のジェンダー問題とつながるというのは、さすがの視点というべき。
「ピートニク・バイユー」
異世界での法の問題が面白い。
以上だが、レベルは高いが、やはり『逆光の夏』がベスト盤だったのだと思う。

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