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ミステリの祭典

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汝、コンピューターの夢
八世界シリーズ

作家 ジョン・ヴァーリイ
出版日2015年10月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 ことは
(2022/06/19 00:59登録)
短編集『逆光の夏』がよかったので読んでみた。〈八世界〉全短編1。
「ピクニック・オン・ニアサイド」
少年の冒険譚。ただし舞台は月。ほろ苦い青春物の味わい。
「逆光の夏」
書評済みなので略。
「プラックホール通貨」
遠い宇宙空間でのぎりぎりでの交流を描いた話。孤独感と切なさがいい。
「鉢の底」
『逆光の夏』の解説にあった「太陽系名所案内の趣」がもっともでている1編。
「カンザスの幽霊」
人体改造などの〈八世界〉の設定がひねって使われたサスペンス風味の作品。本短編集のベスト。
「汝、コンピューターの夢」
サイバーパンク風の、おかしいような怖いような1編。どこか既視感があるが、本作の発表が1976年ということを考えると(『ニューロマンサー』が1984年)、これが最初期の作で、以降、類似作が作られたのだろう。
「歌えや踊れ」
”共生者”という設定を掘り下げた話。”共生者”については、次巻でまた使用される話がでてくる。
以上だが、レベルは高いが、やはり『逆光の夏』がベスト盤だったのだと思う。

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