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ミステリの祭典

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シンシナティ・ブルース
私立探偵ハリイ・ストウナー

作家 ジョナサン・ヴェイリン
出版日1981年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2022/06/08 20:52登録)
邦題からもわかるとおりシンシナティに住む私立探偵ハリイ・ストウナーのシリーズ第1作です。訳者あとがきには「オリジナル・タイトルは “The Lime Pit” といい、」としただけで何の説明も付けていませんが、直訳すれば「石灰坑」。どう関係するんだろうと思いながら読んでいったところ、クライマックス部分で実際にそのものが出てきました。
貧しい老人からの依頼を、最初は適当に片付けるつもりだったストウナーですが、行方不明になった少女の写った未成年ポルノ写真(訳者あとがきに制度詳細が載っています)を見て、採算を度外視して本気で事件に取り組むことになります。直接の悪役は最初から明らかで、他に黒幕がいることは早い段階から明かされます。
ストーリーはハードボイルドらしいのですが、ストウナーが事件についてとは限らず様々なことについてやたら思索を巡らしていて、そこはハードボイルドらしくなく、煩雑に思えました。

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