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ミステリの祭典

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オレンジ色の不思議

作家 斉藤洋
出版日2017年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 まだ中学生(仮)
(2022/05/28 22:42登録)
家の近くを散歩していると、時々見知らぬ女の子が声を掛けてくる。とても美しい少女だ。「言われないと見えないものってあるよね」と謎めいたことを言うのだが、少女がそばにいると、周囲で不思議なことが起こる。
道を歩いている警察官の後を少女と追いかける。しかし、どんなに歩いても、走っても、警察官には追い付けない。なぜだろう?警察官は何者なのか?ゴースト・ストーリーと題する短編集だが、分かりやすいお化けや幽霊は登場しない。
日常生活の中に突然、奇妙な光景が現れる。そんな怪奇現象が描かれる。あの警察官、ひょっとして、この世の者ではないのかもしれない。そう思い至った時、体の奥底からやってくるゾクゾク感が味わえる。

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