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ミステリの祭典

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後宮の烏

作家 白川紺子
出版日2018年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 まだ中学生(仮)
(2022/05/12 23:22登録)
架空の中国を舞台にした、いわゆる中華ファンタジー。後宮に住みながら夜伽をしない妃、烏妃。半ば伝説のような烏妃と、若い皇帝が出会った時、物語は動き始める。死者の声を聞くことが出来る烏妃が、謎と人々の思いを解きほぐしていく、オムニバス形式のミステリ。
片方だけの翡翠の耳飾りに取りついた女の幽霊、いつまでたっても鳴らない葬送の花笛、とうに死んだ雲雀の語る秘密、玻璃の櫛に秘められた悲恋。キラキラしく、艶やかだがしっかり中身もある。

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