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ミステリの祭典

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北陸翡翠峡殺人事件

作家 関口甫四郎
出版日1989年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2022/05/11 22:26登録)
(ネタバレなしです) 1989年発表のシリーズ探偵の登場しない本格派推理小説です。宝飾品新作発表パーティーの出席者3人が失踪し、その1人が富山県の宮崎鹿島樹叢で他殺死体となって発見されます。失踪者の1人と思われる男が残したノートの暗号謎解きに力が入っており、非常に丹念に解読されています。「鉄道回文殺人事件」(1987年)を読んだ時にも感じましたがこの作者は暗号が得意なようですね。もっともこの暗号、メッセージとしてはあまりにも回りくどい手段にしか思えませんでしたが。第11章の4で最後に明かされる真相は読者が推理しようがなく、謎解きの締め括りとしてはどうにも締まりません。

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