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ミステリの祭典

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三千万秒の悪夢
倉原真樹シリーズ

作家 日下圭介
出版日1992年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2022/04/27 12:15登録)
(ネタバレなしです) 1992年発表の倉原真樹シリーズ第5作です。第1章で石川県で起きた殺人事件が描かれますが、第2章から登場する真樹が担当するのは15年前の東京での未解決殺人事件の方です。放火事件、脅迫、轢き逃げ事件、新たな殺人と色々と謎が増えるのですが関連性がなかなか見えてこないのでちょっと散漫な印象ですし、第5章で真樹が「濡れた砂にのめり込んだみたいに、まるで進まなかった」と述懐しているように中盤過ぎまではもやもやした展開なのでいささか退屈でした。第6章でやっと事件の全体像に光が当たり、作者のねらいである「北陸ならではの情感」描写も目立ってきます。真樹が名探偵よろしく謎を見抜いていることを示唆しているのはいいのですが、どうやって推理したのかをきちんと説明していないので本格派推理小説の謎解きとしては不満があります。

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