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ミステリの祭典

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狂乱家族日記 七さつめ
狂乱家族日記シリーズ

作家 日日日
出版日2007年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2022/04/11 23:20登録)
2063年11月21日。宇宙より無数の「卵」が落下した。宇宙人襲来が現実のものとなる中、買い出し中の凰火の眼前に落ちてきたのは「恋とはなんぞや?」と問いかけるヘンテコな女の子、OASISだった。彼女を連れ、我が家へ戻った凰火は、凶華とともに家族の避難を決定するが、三女・月香だけはなぜか忽然と姿を消してしまう。そして、そのころ死神三番と花山は、最強宇宙人「強欲王」と対峙していた―。前後編構成で贈る『来るべき災厄』の幕開け。
『BOOK』データベースより。

新キャラが続々登場し、狂乱と言うより混乱、って言うか混沌としております。あまりにも色々事件が起こり過ぎて、少々頭の中で整理して読まないとダメな本だと思います。新たな登場人物の中で最も重要と思われるoasisの全体像のイラストがないのが残念です。まあそれは良いとして、遂にこれまで語られながら正体が掴めなかった『来るべき災厄』が起こりつつあるのか、後編に続くって感じで終わっていて何とも言えませんが、物語が大きく動き出したことは確かです。

今回は宇宙クラゲで十二単の美女に変身する存在として、謎のベールに包まれていた月香の正真正銘の本性が現れます。今後どんな役割を果たしていくのか非常に注目されるところです。狂乱家族の母親である主役の凶華の秘められた過去も明かされ、とにかく内容がびっしり詰まった一冊になっています。これまで出ていた脇役達も出番がなくなる程の急展開に唖然とさせられました。取り敢えず次巻の前に番外編そのいちが先に刊行されているので、そちらから先に読まねばなるまいと思っているところです。

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