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ミステリの祭典

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聖シュテファン寺院の鐘の音は

作家 荒巻義雄
出版日1988年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2022/04/06 15:06登録)
 『白き日旅立てば不死』の続編。
 『異邦人』と『不思議の国のアリス』を無理矢理接木したような作品。特に後半は、世界構築が逸脱しつつ加速する一方、物語の展開はゆったりしており、絶妙な静謐さを感じさせるものの、これでは続編の意味があまり無いのではないか。その意味の無さこそがこの作品世界の意味なのだと言う気もするが、もう少し速やかに収めても良かった。

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