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ミステリの祭典

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101番目の百物語
101番目の百物語シリーズ

作家 サイトウケンジ
出版日2012年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2022/03/29 23:49登録)
一文字疾風、通称モンジは元気な普通の高校生。親友のキリカと他愛のない会話をしたり、憧れの先輩と一緒に帰ったりと、平和な日々を過ごす―はずだった。だが、ある日出会った謎の少女から、突然Dフォンというケータイを手渡される。それは、“実際にある”都市伝説を集めたサイト、『8番目のセカイ』に繋がるものだった。彼はそこで「百物語の主人公」に選ばれてしまったらしい。そんな彼の前に現れた転入生、一之江瑞江は囁く―「どうして、電話に出なかったのですか?」サイトウケンジ×涼香という最強コンビが贈る、ノンストップ学園アクションラブコメ開幕。
『BOOK』データベースより。

ホラーと言っても、口裂け女やトイレの花子さんなどの都市伝説物。前半に主人公の高校生一文字疾風が襲われるのはリカちゃん人形ならぬリコちゃんから携帯への電話。電話が掛かって来る度に近づいてきて、最後には「今あなたの後ろにいるの」ってなるやつです。みなさんご存じだと思います。

しかし、何故一文字が「百物語の主人公」に選ばれたのかがイマイチ説明不足で、そこが気になって仕方ありませんでした。まだ続きが8巻まであるので、何処かで判明することになるのかも知れませんけど。そして、彼の周りの美少女達が敵か味方か分からない状況で一応物語としては完結しますが、その後一体その関係性がどう発展していくのかは全く予断を許しません。後半になるとホラーと言うよりファンタジーの色が濃くなり、終盤はなかなかの緊迫感を持って敵味方入り乱れての激しいバトルになるお約束の展開に。まあラノベだなーと思いながらも圧倒されるシーン続出です。尚、適度にラブコメ要素もありつつ、楽しめました。

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