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ミステリの祭典

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奥穂高殺人事件

作家 長井彬
出版日1984年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2022/03/19 22:49登録)
(ネタバレなしです) 当時のトラベル・ミステリー人気の高まりを意識したのか、長井彬も「北アルプス殺人組曲」(1983年)以降はトラベル・ミステリー風のタイトルの作品が多くなりますが本格派推理小説であることはしっかり意識しており、1984年発表の本書では冒頭で「後日になって考えれば、思い当たることばかりであった。謎を解く手がかりは、その日の始まりから散らばっていたのである」と堂々と本格派を主張しています。主人公の探偵役の一人称形式で、その推理は読者に対してオープンになっていますが結構右往左往しますので読者も一緒に引きずられるかも。何度か描かれる登山シーンも充実しています。

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