タイタンのゲーム・プレーヤー |
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作家 | フィリップ・K・ディック |
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出版日 | 1990年03月 |
平均点 | 7.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 7点 | 虫暮部 | |
(2022/03/01 12:41登録) 人口激減の未来社会で異星人あり超能力あり不可解なシステム多数あり。殺人事件が発生し、刑事や弁護士も登場。 しかし特殊設定ミステリならその設定を確定すべきなのに、そこがどうもあやふやで後出し連発。例えば殺人の位置付けにしても、異星人に支配された社会ゆえどうでもいい事なのか、逆に物凄い大罪なのか、よく判らない。 その、よく判らないまま進行する話を読まされる感じが妙にふわふわと心をくすぐる(話そのものではなく)。そこキチンとしてよと言う突っ込みをものともせず進む作者と私の間の空気感。それはまさに日常に潜む幻覚でありフィリップ・K・ディックそのもの。作者が多分意図しないまま、特殊設定ミステリが曲がりなりにも成立し(かけ)てしまったのだ。 |