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ミステリの祭典

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源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義

作家 高田崇史
出版日2019年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 makomako
(2022/02/28 19:24登録)
なかなかの力作です。
ちょうど大河ドラマで北条義時中心のドラマが始まっているのでタイムリーな話題とも言えます。分量も多い。
鎌倉幕府創立に関する源平合戦から北条氏が天下を取るまでの作者独特の歴史観が述べべられています。
あっというような歴史解釈もありますので歴史ファンにはきっと興味深く読めると思います。
QEDシリーズと違って殺人事件は出てきません。歴史認識を無理やり?殺人事件に結び付ける必要がないので、純粋な歴史推理として楽しめる内容です。
あくまでも論文ではなく小説なのですから、ちょっと無理な解釈も多々出てきますが、それはそれで興味深いとも言えます。
歴史解釈としては全面的に賛成はしかねますが、小説としてはとても興味深く面白かった。

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