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ミステリの祭典

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仮面家族

作家 悠木シュン
出版日2021年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 人並由真
(2022/02/07 06:09登録)
(ネタバレなし)
 「あたし」こと北高の冴えない女子高校生・黒崎美湖(みこ)は、平凡なサラリーマンのパパと、ケチで若作りのママ・紗香(さやか)と都内のマンションに3人で暮らす。その隣人で佐久間家の娘・栄子は美湖と同じ年の美少女で、制服が魅力的な名門・清鸞(せいらん)高校の生徒のようだ。だが佐久間家には何か表に見えない事情があるらしい。そんななか、美湖は栄子の家庭教師だという大学生・福田柊(しゅう)と知り合う。

 大きめの活字で、本文は一段組の全240ページ。あっという間に読める。
 イヤミスを謳っているが、むしろ中身はミッシェル・ルブランかフレッド・カサックあたりの(ちょっと古めで王道の)フランス・ミステリっぽい。

 あんまり詳しくは書けない内容だが、最後まで読んで、個人的にはなかなか面白かった。
(逆に言うと、読んでいる間のリアルタイムではソコソコのテンションで、フツーに筋を追いかけるだけという感じであったが。)

 ジグソーのハマり方がキレイかどうかを評価の基準にするのなら、よくできているというよりは、ちょっと強引な感じで、却ってそこに好感を抱くタイプの作品。
 秀作の域にかすり掛ける佳作、というところか。

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