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ミステリの祭典

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マーチン・ヒューイットの冒険
マーチン・ヒューイット/『マーチン・ヒューイット【完全版】』収録

作家 アーサー・モリスン
出版日2021年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2022/02/02 09:55登録)
(ネタバレなしです) 1896年に雑誌掲載された6作を収めて同年に出版されたマーチン・ヒューイットシリーズ第3短編集です。過去の短編集にはなかった、女性が依頼人になる作品が3作も収められています。「ゲルダート氏の駆け落ち事件」の女性依頼人の強引さと行動力は印象的で、面白い作品になりそうな予感がしましたが中盤以降の展開が残念。ある意味意外な展開なのですけどこの結末はどうもすっきりしませんでした。「セットン夫人の子どもの事件」は女性依頼人の個性はあまり感じませんが事件の動機が印象に残る作品です。全般的に謎解き推理に冴えが感じられず、過去の短編集と比べると個性が弱いように思います。

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