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ミステリの祭典

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ハイビスカス・ティーと幽霊屋敷
お茶と探偵シリーズ

作家 ローラ・チャイルズ
出版日2022年01月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2022/01/28 11:40登録)
(ネタバレなしです) 2021年発表のお茶と探偵シリーズ第22作のコージー派ミステリーです。幽霊屋敷イベントの最中に起きた殺人事件ということで「ジャスミン・ティーは幽霊と」(2004年)を連想される読者がいるかもしれません。テーマパークの幽霊屋敷と同じような雰囲気なのでホラー要素は全くありませんが。これまでのシリーズ作品でもヘリテッジ協会(とティモシー・ネヴィル会長)が時々登場していますが、本書では容疑者の大半が協会関係者というのが作品個性になっています。(警察の警告をまたも無視して)いつも以上に気合の入っているセオドシアがいくつかの手掛かりを発掘しては警察と共有しつつ、警察からも引き換えに情報を入手とアマチュア探偵としては上出来の捜査だと思います。とはいえ犯人はこの人と確信するところまでは至らず推理による解決ではないし、誰も真相についてきちんと説明してくれないのでこちらは消化不良です。

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