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ミステリの祭典

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グミ・チョコレート・パイン チョコ編

作家 大槻ケンヂ
出版日1995年10月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 メルカトル
(2022/01/13 22:47登録)
大橋賢三は黒所高校二年生。周囲のものたちを見返すために、友人のカワボン、タクオ、山之上らとノイズ・バンドを結成する。一方、胸も大きく黒所高校一の美人と評判の山口美甘子もまた、学校では「くだらない人たち」に合わせてふるまっているが、心の中では、自分には人とは違う何かがあるはずだと思っていた。賢三は名画座での偶然の出会いから秘かに想いをよせていたが、美甘子は映画監督の大林森にスカウトされ女優になることを決意し、学校を去ってしまう…。―賢三、カワボン、タクオ、山之上、そして美甘子。いまそれぞれが立つ、夢と希望と愛と青春の交差点!大槻ケンヂが熱く挑む、自伝的大河小説、感涙の第2弾。
『BOOK』データベースより。

前作があのような終わり方をしたので、予定を変更し本作を読む事にしました。やはり間を空けるべきではないとの考えからです。グミに比べると幾分テンション低めですが、それでも面白い。まあ次への繋ぎ役みたいな所はありますが。
今回はグミ編で賢三が美化した為か、それとも美甘子目線の描写が多いせいか、彼女の可愛げが無くなり生意気になった印象です。自分の事を山口と言っているのもあるかも知れません。どうも私的に自分を名字で語る女子があまり好きになれないのです。

それでもやはり大槻ケンヂ、ロックに対する情熱や蘊蓄は十分に発揮されています・・・。
賢三の手の届かないところに行ってしまった美甘子。当然ながら二人の接点が無くなり、微笑ましい男女の機微や関係も断ち切られることになり、其処に対する失望感は否定できません。その分、賢三と愉快な仲間たちのバンドへの希求は増すばかりで、しかも仲間三人の才能が花開こうとしている過程は読んでいてワクワクさせてくれます。
おっと、大事な事を忘れていました。最終章の狂ったような世界観が私は大好きです。

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