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ミステリの祭典

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麻雀幻想曲 ルーンの秘宝

作家 逢瀬藍
出版日1996年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2021/12/23 22:55登録)
突然の侵攻に王国を追われた、オルトリープ姫と騎士クリス。わがまま勝手なお姫さまの行動に右往左往しながらも、ルーンの秘宝と理想郷を求める苦難の旅がはじまった。迫りくる敵軍とのバトル・モードは魔法マージャン。勝てば極楽、負ければ凌辱!!妖しくエッチたっぷりな冒険ステージをこなし、新しい仲間を加えながら、一行はまぼろしの都をめざす。愛と勇気と官能にいろどられたエンタテインメント小説の超傑作、ここに完成。
『BOOK』データベースより。

偉そうなタイトルから、志村裕次原作の麻雀劇画の様なファンタジー要素を含んだ娯楽作かと勝手に想像していたら、全然違いました。ストーリーは上記にある通り。しかしそれは有って無い様なもので、言ってみれば最早ライトな官能小説の如き代物であります。
旅の途中で出会った敵と何故か麻雀バトルをして、その度に仲間が増え秘宝を求めて更なる旅を続けるのですが、ほぼその相手が美女で勝負の後にお約束の折檻が待っているというワンパターン。その描写がエロ過ぎて苦手な人、特に女性は放り投げたくなるかもしれません。

肝心の闘牌シーンはショボいので、全く期待できません。和了までの経緯さえ描かれず、いきなり「ロン」で終わり、役名さえ明かされなかったりします。ただ相手のクセや性格を捨て牌から読んで和了るのみ。これは到底納得いきません。
一々挟まれるイラストは、『エヴァンゲリヲン』の惣流・アスカ・ラングレーをちょっと下手にしたようなお顔ばかりでありますが、興奮を煽ります。まあ、何も考えずにいやらしい妄想を膨らませながら読むしかないですね。

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