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ミステリの祭典

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狂乱家族日記 伍さつめ
狂乱家族日記シリーズ

作家 日日日
出版日2006年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2021/12/10 22:59登録)
不可思議な結末を迎えた「半獣化事件」は、超常現象対策局局長となった平塚雷蝶の謎めいた言葉「来るべき災厄」と共に、凰火の危機感を否が応にも高めたのだが、そんな凰火の不安など毛ほども気にせず、凶華様は、能天気に「動物園に行きたいのだが」と宣うのだった。しかし、動物園で久々の休日を楽しむ乱崎家が帝架の同胞マダラと出会ったとき、すでに次なる危機は目前に迫っていたのだ―。馬鹿馬鹿しくも温かい愛と絆と狂乱の物語ついに佳境に突入。
『BOOK』データベースより。

今回は乱崎家の一員である百獣の王帝架とその幼馴染みであり、動物園で飼育されているライオンのマダラの物語を中心とした、小ネタ集的作品です。そしてあとがきにもあるように、前後編の前編という立ち位置となっています。ですので、後半敵か味方か分からない平塚雷蝶や死んだと思われていたDr.ゲボックが登場してさあこれからというところで終わっていて、次巻に期待させはするものの、本書としてはこの程度の評価にならざるを得ません。

ラノベとしてのぶっ飛び具合は相変わらずですが、家族愛という点に於いてこれまでよりも描かれていない為、全体の印象としては今一歩と感じてしまいます。しかし、次に繋げるための序奏としては盛り上がりに若干欠けるけれど、その役割を十分果たしているのではないかと思います。

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