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ミステリの祭典

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母と死体を埋めに行く

作家 大石圭
出版日2021年10月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 HORNET
(2021/12/08 21:56登録)
 女子高生リラの母親・れい子はとても美しく、授業参観でもいつも褒められる。そんな母親を自慢に思いつつも、服従させられているような違和感も感じているリラだったが、ある日帰宅したれい子から「手伝って」と言われ車に乗せられる。すると車内には見知らぬ男の死体が。リラは驚き拒否するが、結局母に逆らえず、一緒にその死体を山奥に埋める。それが悲劇の始まりになるとも知らずに――。

 タイトルに惹かれ読み始め、非日常的な展開とれい子の「毒親」ぶりに圧倒され、一気に読み進められた。が、リラの人生があまりにも簡単に右に左に転回し、仕掛けも「いかにも」過ぎて、B級感を感じてしまう内容だった。
 最近角川ホラー文庫をちょくちょく読んでいるのだが、帯の惹句が行き過ぎてないか?(といってもちょくちょく読むのだから結局好きなのだが(笑))

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