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ミステリの祭典

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魔法少女育成計画 restart (前)
魔法少女育成計画シリーズ

作家 遠藤浅蜊
出版日2012年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2021/11/05 23:02登録)
「魔法の国」から力を与えられ、日々人助けに勤しむ魔法少女たち。そんな彼女たちに、見知らぬ差出人から『魔法少女育成計画』という名前のゲームへの招待状が届いた。死のリスクを孕んだ、理不尽なゲームに囚われた十六人の魔法少女は、黒幕の意図に翻弄されながらも、自分が生き残るために策を巡らせ始める…。話題のマジカルサスペンスバトル『魔法少女育成計画』に続編が登場。
『BOOK』データベースより。

魔法少女たちがRPG内で善行を行い、ポイントを貯めて様々なアイテムをゲットしていき、更にリアルでは相応の報酬が通帳に振り込まれるという基本設定は前作と変わっていません。しかし、今回は困っている人の助力をしたりといった普通の人助けを行う描写は全くありません。その代わり舞台を変えながら骸骨、竜などを倒していくシーンが多目に描かれています。一方で、ゲームを離れた実生活の模様も多少は挿入されています。そして、ラストにはなんと!なんと!なんと! これ以上は書けません・・・。

前作よりも評点が落ちているのは、どうも散文的で纏まりに欠け、どこに重点を置いているのかがいま一つ伝わってこなかったのが原因かもしれません。不可抗力で魔法少女が死んでいったり、殺人事件が起こって探偵役の少女が何となく動いてみたり(捜査や推理はしない)もします。その裏でゲームのマスターサイドにも言及されて、しかし何が本当の狙いなのかは開陳されず、何となくモヤモヤした気分が払拭しきれません。
後編でどう進展するのか期待と不安が錯綜する感じで、現在挑んでいる最中です。

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