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ミステリの祭典

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見知らぬ友

作家 マルセロ・ビルマヘール
出版日2021年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 まだ中学生(仮)
(2021/10/04 22:33登録)
不器用な少年「ぼく」をめぐる、10編の物語が収められたアルゼンチンの短編集。
表題作は、ピンチになると決まって主人公ルシオの前に現れる「友」の話。彼のおかげで算数のテストは満点、好きな女のことは両思いになった、大人になった後もうまく事が運ぶはずだったが...。どの物語も思いがけない結末を迎える。
原書の副題「10個のでっちあげた思い出」が示す通り、いずれもフィクションだが、作者自身が経験したエピソードが少なからず盛り込まれている。
静かで味わい深い文章と、オーガ・フミヒロのカラフルで幻想的な挿絵が共鳴し、豊かな世界を紡ぎ出している。

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