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ミステリの祭典

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京都蜂供養

作家 山田正紀
出版日1994年06月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2021/10/03 11:11登録)
 1994年。作者の単行本未収録短編の多さに憤った編集者が“山田正紀コレクション”と銘打って全3巻の短編集を企画。本書はその奇妙な味編。

 と言うことらしいが、“奇妙な味”って、ジャンル分けしづらい作品に対する逃げ口上になってないか? 私としては、認定に際してもう少し高いハードルを求めたい。
 本書の収録作は全体的に“奇妙な味”と呼ぶには鋭い。少なくとも一部分には刃が付いている気がする。
 はっきりとSFである「モアイ」。実はSFの「鮫祭礼」。表題作は伝奇ミステリ? 真に“奇妙な味”なのは「転げ落ちる」「近くて遠い旅」くらい。一番滑稽で怖いのは「獣の群れ」。

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