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ミステリの祭典

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幻月と探偵

作家 伊吹亜門
出版日2021年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 まさむね
(2022/07/25 22:02登録)
 昭和初期の満州国を舞台とした作品。岸信介氏も登場します。衝撃的な事件があった今こそ読んでみようかと、手にした次第です。
 探偵役・月寒三四郎のハードボイルドタッチの探偵譚としても楽しめたのですが、真髄はホワイダニットの部分。この時代の、この国(地域)だからこその物語。歴史の結末を知っている自分が言うのはおこがましいのですが、極寒の乾いた満州の風景とともに描かれる、儚い一時期の夢(と表現していいのか?)が印象的。今では語られることも少なくなった、当時の満州国に対して想いを巡らせていただいた点に感謝して1点加点。

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