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ミステリの祭典

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楽園のアダム

作家 周木律
出版日2021年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2021/09/25 12:23登録)
 舞台となる世界のパーフェクトさがあまりに気持悪い。冒頭で判り易く伏線が示され、その意味はちょっとスレた読者になら明白。
 しかも作者は裏を読まれることも意識している節があり、“ネタは割れてるんだからさっさと話を進めてよ”と言いたくなる直前でちゃんと話を進めている。
 “セジ”の姿形や行為が非常に醜く描かれるのが一種のミスディレクションか。概ね予想通りの真相でも、そこまで言うかって感じの感動が一応ある。
 ってことは、もしやこれはあの難しい命題“初心者もマニアも満足”をそれなりにクリア出来ているんじゃないだろうか。甘いかな?

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