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ミステリの祭典

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オートルート大爆破

作家 ミシェル・ルブラン
出版日1982年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2024/06/27 00:12登録)
リュパンのルブランは Leblanc ですが、この作家は Lebrun。定冠詞のle+白に対して茶色の意味です。本作原題はただ "Autoroute"、直訳すれば自動車道路、つまり高速道路のことです。高速道路の一角に過激派が爆弾を仕掛けようとし、〈ローザ・ラローズ〉と呼ばれる女が爆弾をパリ近くからリヨンまで自動車で運ぼうとするのですが…
高速道路を利用する様々な登場人物の視点から描かれ、そのうちの何人かはローザとも絡み合ったりして、話は展開していきます。ただ過激派の計画だけではなく、他にも泥棒や、その泥棒の追跡者、また別件の泥棒をしようとする者など、ミステリ要素を取り入れ、サスペンスフルに仕上がっています。最後本当に「大爆破」になるかどうかは、読んでのお楽しみ。
第5章の最初に、J・G・バラードの『クラッシュ!』からの引用が添えられていたのには、ちょっとびっくり。

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