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ミステリの祭典

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血の日本史

作家 安部龍太郎
出版日1990年12月
平均点9.00点
書評数1人

No.1 9点 斎藤警部
(2021/07/19 23:43登録)
大和時代から明治維新まで、歴史上の血なまぐさい事件に巻き込まれた人間達が命を遣り取りするドラマを、事件規模の大小織り交ぜ四十六もの掌編にしたため通史風に並べた一冊。物語はただ残虐なだけでなく、時に質実の空気漂い、時に爽やかな風が舞います。特筆すべきは、全ての物語中に遍在し、ここぞという折は一気に冷気突き上げる、強靭なサスペンス、そして恐怖!その共通基盤の上で手を変え品を変えの語り口七変化は実にお見事。更にはハードボイルドな味わいも要所で場を締める。間違いなく、ミステリファンへの訴求力、親和性強し! 目次には、物語の選択から漏れた歴史の重大事も補完され、日本史の略式年表の様な体裁になっています。

大和に異議あり/蘇我氏滅亡 前編・後編/長屋王の変/応天門放火/鉄身伝説/北上燃ゆ/陸奥の黄金/比叡おろし/鎮西八郎見参/六波羅の皇子/鬼界ガ島/木曽の駒王/奥州征伐/八幡宮雪の石階/王城落つ/異敵襲来/大峰山奇談 前編・後編/霧に散る/山門炎上/道灌暗殺/末世の道者/松永弾正/余が神である/沈黙の利休/性/姦淫/大坂落城/忠長を斬れ/浪人弾圧/男伊達/雛形忠臣蔵/お七狂乱/団十郎横死/絵島流刑/加賀騒動 前編・後編/世直し大明神/外記乱心/大塩平八郎の乱/銭屋丸難破/寺田屋騒動/孝明天皇の死/龍馬暗殺/俺たちの維新

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