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ミステリの祭典

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パズル・ロック
ソーンダイク博士 「ソーンダイク博士短編全集第3巻 パズル・ロック」掲載

作家 R・オースティン・フリーマン
出版日2021年04月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 nukkam
(2021/07/17 22:51登録)
(ネタバレなしです) 1922年から1925年にかけて発表された9作の短編を収めて1925年に発表されたソーンダイク博士シリーズ第4短編集です(「ソーンダイク博士短編全集第3巻 パズル・ロック」(国書刊行会版)で読めます)。「パズル・ロック」(1925年)の暗号謎解きとソーンダイクが巧妙さの金字塔と評価した二重三重の仕掛け、「バーナビー事件」(1925年)の有名な毒殺トリック、「フィリス・アネズリーの受難」(1922年)や「バーリング・コートの幽霊」(1923年)の大仕掛けなどトリックの面白い本格派推理小説がずらりと並びます(犯人当てを楽しめる作品ではありませんけど)。「砂丘の謎」(1924年)は中途半端な結末なので読者評価は高くないと思いますが、冒頭の他愛もなさそうな推理が思わぬ犯罪事件を掘り当てる展開はハリイ・ケメルマンの有名短編「九マイルは遠すぎる」(1947年)を連想させて興味深かったです。個人的にはソーンダイク博士短編集で1番好きです。

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